「The Giver」シリーズ3作目。お互いを支え合う優しさにあふれたコミュニティ。しかし、’トレード’をきっかけに皆の性格が少しずつ変わり始め・・。1作目(The Giver)と2作目(Gathering Blue)の主役が再登場し3作が繋がる回収編。
英語のレベルと評価
YL 5.5 (中級者)
総語数：36,627語(出版社提供)
オススメ度
あらすじ
2作目の登場人物、Matty(マッティ)が主人公。友人(Kira:キラ.2作目の主人公)の父が住む、森の先のコミュニティを見つけ移り住みます。そこは、とても優しさにあふれたコミュニティ。他の村から逃げてきた人も受け入れ、お互いに支え合って生きていました。
しかし、時折開催される’トレード’により、村人の性格が少しずつ変わっていきます。とうとう、移住を認めず村を閉じることに。マッティはキラの父に頼まれ、村が閉じられる前にキラを迎えに行きます。森もいつもと違い、マッティを殺す準備をしている中、マッティは無事にキラを連れて帰れるのか？
トレードで何が行われてるのか？マッティの持つ不思議な力とは？The Giverの主人公も登場し、いよいよシリーズの全貌が明らかになってきます。
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感想とまとめ
ようやく3作が繋がり、全貌が見えました。しかし、近未来でなぜ人が不思議な力を持つようになったのかの解説まではありませんでした。また、3作目で森が攻撃対象とするのは、どんな人物なのか、どんな状況なのか、その理由が謎でした。
近未来の設定がクリアになりませんでしたが、一方で、コミュニティの在り方については考えさえられるシリーズでした。
英語のレベルとしては少し高めですが、この次の展開を期待させる誘導が上手く、分からないながらも読み続けてしまう本でした。分からない単語がちょっと多いなと思っても、意外とストーリーは追えて楽しめるのでぜひトライしてみてください！
