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【英語多読】洋書を100万語読んでみた。その効果と感想。

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「洋書なんて1度も読んだことないし無理・・」そう思っていませんか?いいえ、上手に始めると意外と読めて、しかも楽しいんです。多読初心者だった私がどうやって100万語を達成したか、どれくらいの時間がかかったか、またその効果や感想をお伝えします。

多読の三原則

英語多読の一人者である酒井邦秀氏が提唱した、多読をするときの3つの原則です。これに従ってやさしい本からゆっくりとたくさんの本を読んでいくことで、自然と児童書やペーパーバックが読めるようになるそうです。そしてその3原則がこちら。

多読の三原則

  1. 辞書は引かない
  2. 分からないところは飛ばす
  3. あわないと思ったら投げる

今まで辞書や文法と格闘してきた学習者からすると、びっくりな原則ですよね。こんなんで英語力上がるのか?と。ただ、これならできそうじゃないですか?私も机の上での勉強には疲れていましたし、もともと本好きなので、洋書も読めれば嬉しいなと、やってみることにしました。

本の入手方法

本の入手方法は主に4つです。

  1. 地域図書館(無料)
  2. プライベート図書館(有料)
  3. オンラインライブラリー(有料)
  4. 本屋/オンラインストアで購入(有料)

最初は簡単な絵本からスタートしますが、絵本は意外と価格が高い。しかも語数が少ないのでかなりの冊数用意する必要があります。これでは第一目標の100万語まで相当なお金が掛かってしまいます。地域の図書館によっては洋書を多く扱っている所もありますので、まずは最寄りの図書館で蔵書検索してみるといいでしょう。

また月額を支払えば読み放題の有料ライブラリー②などもあります。私の場合、近くの塾が英語多読に力を入れており、ライブラリーを大人にも有料で開放していたので、そこを利用しました(SEGブッククラブ)。また、英語の多読講座を受けながら、その間は蔵書された洋書を読み本題することができる講座もあります(NPO多言語多読)。

今から始める方に一番のオススメは、③のOxford Reading Club(オンラインライブラリー)です。ここには最初に読んでほしい絵本Oxford reading treeを含む計1000冊以上が所蔵されています。音声もついておりリスニングにも利用できます。これが月額990円(2021年6月)、利用しない手はないでしょう。

多読が進み、1冊の語彙数が増えてくると月に読める冊数も減ってきます。そうすると、月額を払うよりは本を買った方が安くなりますので、④に移行するタイミングです。Kindleであれば、紙の本よりも少し安く入手できますし、分厚い本を持ち歩く必要もなく、さらにマーカーなども引けて便利です。また有名なペーパーバックは図書館に置いてあることがありますので、まずは①図書館で探してみるとよいでしょう。

最初は、借り放題のORTオンラインライブラリー/多読図書館がおススメ。(YL0~3)

レベルUP後、一般図書館や本購入へ移行(YL3~)

本のレベルの確認方法

SSS英語学習法研究会が、読みやすさのレベル(YL:Yomiyashusa Level)を決めてくれています。

初級者も中級者も、最初はYL0.0のレベルから順番に読んでいきます。まずはOxford reading treeから始めるのがおススメです。ストーリも楽しく、また簡単な単語でも日常でこう使うのかと、中級者でも参考になります。

100万語読むのにかかった期間や冊数は?

私の場合、約10か月で400冊読み、100万語に到達しました。到達時に読んでいた本は、「There is a boy in the girl’s bathroom」。1冊35,483語数(YL4.5)を辞書なしで、楽しんで読めるようになっていました。

100万語達成までの記録↓

レベル (YL)冊数語数合計語数
レベル0225冊75,901語75,901語スタート!
レベル 182冊112,907語188,808語10万語達成!
レベル 252冊288,722語477,530語30万語達成!
レベル 365冊507,885語985,415語50万語達成!
レベル 421冊383,642語1,369,057語100万語達成!

どんな効果があった?

語彙力が上がった

教科書ばかり使用していたため、実は日常使用する生活単語や、make, go, takeなど簡単な基礎動詞の使い方を習得できていませんでした。単語帳で取得した語彙ではなく、生の単語として身につき始めたと思います。

洋書が学習法の一つになった

洋書がすっかり楽しくなってしまい、机以外で楽しみながら英語学習をすることができるようになりました。目標の100万語は超えましたが、以降も多読は続けています。

TOEICに効果はある?

多読を始めたころの私のTOEICの点数は615点程度でした。多読を初めて半年ほどで再度受けてみると、結果は670点。55点UPです。ただ、このレベルでのTOEICへの多読効果はあまりないように感じました。テーマもTOEICはビジネスなので、TOEICの点数を急いであげたい時に、絵本多読を始めるのは非効率で、TOEICの問題集と単語帳をやった方が効果は高いと思います。

ただ、レベルが上がり800、900点となってくると、TOEICの勉強だけでは点数が上がりづらくなってきます。上級者になればなるほど、多読の効果は大きくなるかもしれません。

結論

100万語読み終わりましたが、これでどんな洋書もスラスラ読める、とはなりませんでした。むしろここからがスタートでした。また、英語学習も短期でやった方がいいことと、長期でやった方がいいことがあり、多読は完全に長期戦の学習法だと感じました。TOEICの点数を目標にしている人には遠回りなのでおススメはしませんが、総合的な英語力を上げるのには良い方法だと思います。

非常に楽しい方法でもありますので、今後も続けてゆき、お勧めの本などもこのブログで紹介していきます。

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