Arnold Lobelの代表作「Frog and Toad」シリーズ。内容も面白い上に、基礎的な語彙や文法が使われており、英語の勉強にもなります。さらに、著者が朗読した音源も出ており、これがまた感情豊かで素晴らしい。とても丁寧に発音されており、リスニングの勉強にもなります。初心者のリーディング、リスニングにおススメの1冊です。
シリーズ1冊目「Frog and Toad Are Friends」
優しく賢いかえる君(Frog)と、ちょっと抜けてて愛嬌のあるがまがえる君(Toad)の、愉快で穏やかな生活を綴った短編5作品を含む1冊。掲載作品「Spring」「The Story」「A Lost Button」「A Swim」「The Letter」
評価 10/10
YL 1.2 総語数 2,275
この本の中の「The Letter」は、邦題「おてがみ」として国語の教科書に載っており、私も小学校の時に読んだことがあります。ただその時は、その良さが全く分からず、面白いとは思わない、むしろ退屈な話だと思った記憶があります。しかし、大人になって読むと、なんと素敵な作品だったのかと気づかされます。文章がすばらしいのか、その情景や2人心情ややさしさに、心が温かくなります。疲れた大人にもお勧めしたい作品です。
この本は続編も3冊出てており、同様にほのぼのとした2人の暮らしを味わえます。こちらも全く劣らず面白いです。
Frog and Toad are Together
Frog and Toad All Year
Days Frog and Toad
英語学習におすすめ
基本的な動詞や生活の中で使う単語がふんだんに使われており、さらに仮定法や現在完了など、基本的な文法が各所に出てきます。中学生レベルの簡単な文法なので、初心者にはもちろん、実際の使われ方の確認として中級者もお勧めです。文章自体が素敵なので全て暗記してもいい位ですね。
このシリーズが英語学習に適している理由もう一つの理由は、素晴らしい音源があることです。
なんと、著者本人が朗読した音源があるのです。とてもゆっくり、でも感情豊かに、また音楽や背景の音も含まれており、とても楽しく聞けます。初心者のリスニングの勉強におススメしたい音源です。CDでも発売していますし、Audibleでも入手できます。
YL/語数リスト
多読100万語に挑戦している方へ、語数表を記載します。ご利用ください。
タイトル | YL | 総語数 | 出版年 | 評価 (/10) | 受賞 |
Frog and Toad are Friends | 1.2 | 2,275 | 1970 | 10 | コルデコット賞 |
Frog and Toad are Together | 1.2 | 1,968 | 1972 | 10 | ニューベリー賞 |
Frog and Toad All Year | 1.2 | 1,722 | 1976 | 10 | |
Days Frog and Toad | 1.2 | 2,074 | 1979 | 10 |
まとめ
著者のアーノルド・ダールは、70以上もの児童書作品を生み出し、数々の賞を受賞しています。なかでも、Frog and Toadシリーズは、とても暖かく、でも少し考えされる、大人が読んでも楽しめる本です。使われている英語も簡単なので、初心者の英語学習に特におススメです。