みなさん、Andrew Clementsをご存じですか?
Andrew Clementsは、アメリカの人気児童書作家で、デビュー作「Frindle」は世界中で翻訳、48もの賞を受賞し大ベストセラーになりました。
教師でもあった彼の作品は、学校を舞台にしたものが多く、生徒v.s先生というバトルをベースに進んでいきます。生徒が先生を見返す様相を見せながらも、教師や親など登場する大人達側の気持ちや葛藤、生徒へ裏からのサポートも描かれており、児童書ながら大人が読んでも面白い作品になっています。
1冊、1万語~程度はあり、単語のレベルからも洋書に慣れてきた中級者、TOEICでいうと750点~の方にオススメです。ここでは、彼の作品の中から5作品を紹介します。
尚、評価の基準は下記通りです。(私の個人的な評価です)
- 10~9 ☆ 超おススメ!(何度も読みたい)
- 9~8 ★ おススメ !
- 8~7 ◎ 面白い
- 7~5 ◯ 普通
- 5-3 △ いまいち
- 2-1 x おススメしない
1. Frindle
5年生の主人公が作り出した新しい言葉「Frindle」をめぐって、それを正しい言葉と認めない教師とのバトルが始まります。これが町から世界中へと広がる大騒動となり・・
評価 9.5/10
YL 4.0 , 総語数 15,926語
彼のデビュー作にして大ベストセラー。彼の本を読むならまずこの本から。主人公の生徒のアイデアや行動には目を見張るものがありますが、バトルの相手、教師の行動にも注目です。
2. Landry News
5年生のカーラ・ランドリーは目立たない女の子でした。ラーソン先生のクラスで「ランドリー新聞」を貼り出すまでは。ラーソン先生は、保護者から「自分の子供の担当にしないでください」と校長先生に嘆願書が来るような先生で、実際、授業中は新聞を読見ながらコーヒーを飲んでいるだけでした。これを指摘した「ランドリー新聞」にラーソン先生は激怒。しかし、これをきっかけにラーソン先生のクラスでは「新聞」をテーマに素晴らしい授業が始まります。
評価 9.5/10
YL 4.0 , 総語数 25,984語
Frindleに負けず面白い作品。その授業法も面白く、日本の学校でも取り入れたらいいのにと思いました。生徒の成長だけでなく、ラーソン先生の変化にも注目です。
3. The School Story
ナタリーは文才のある女の子。ある日素晴らしい小説を書きあげました。友達のZoeはこれを絶賛、協力して本を出版しようと画策します。選んだ出版社はナタリーのお母さんが編集者として勤める会社。担当者となったお母さんにはバレないよう、発行に向けて進んでいきます。
評価 9/10
YL 4.5 , 総語数 31,095語
お母さんの上司、編集長がほんとに嫌な女性で、彼女との対決も面白い。子供が大人たちの手を借りながらも、本の発行をやってのける様は拍手ものです。
4. The Last Holiday Concert
学校で人気者のハート。ちょっとした悪戯をきっかけに、音楽教師に代わってクラスのコンサートディレクターになってしまいます。カリスマ性を発揮し、クラスをまとめ上げていくハート。しかし、聞き分けのないクラスメートたちに我慢できず、つい暴言を吐いてしまいます。クラスメートはハートから離れて行き・・。さて、コンサートは上手くいくのでしょうか?
評価 7/10
YL 4.0 総語数 28,656 語
ハートの人をまとめる能力に関心する一方で、クビを宣告された音楽教師の葛藤と、生徒への思いが心を打ちます。
5. Report Card
天才少女ノラは、その才能を誰にもバレないよう普通の子供のように振舞って生活をしています。ある日ノラは、親友が成績の事で傷ついているのに気づきます。5年生になったNoraは、突然テストでひどい点数をわざと取ります。通信簿の評価は、一つだけC、あとは全部Dです。さあ、彼女の計画のスタートです。
評価 6/10
YL 4.5 総語数 31,001 語
大騒動の結果、ノラは停学を言い渡されますが、これをかばった教師のスピーチに感動です。
まとめ
Andrew Clements著の5作品、如何でしたか?
いずれも、教育をテーマに生徒と先生や親たちの成長を描いた、大人も楽しめる児童書です。見慣れない単語も多くありますが、中級者であれば想像しながら完読できるレベルです。ぜひ、英語の勉強に、また読書としての楽しみに読んでみてください。