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多読の王道「Findle」を読む

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英語多読で必ず紹介されるのがこの本「Frindle」。著者は、Andrew Clementsというアメリカ人の児童作家で、Frindleは彼のデビュー作ながら48もの賞を受賞、世界中で翻訳され大ベストセラーになりました。

さて、このFrindleはどんな内容で、英語のレベルはどれ程なのか、挑戦を迷ってる方の参考になれば嬉しいです。

あらすじ

小学5年生の主人公ニックは、面白いことを思いつくアイディアマン。ある冬の日に教室をトロピカル風にすっかり変えてしまったり、授業中先生に気づかれないように音を出し、誰がやったのか分からず先生を困惑させたり。困った生徒ながらも、皆んなを楽しませていました。

そんな彼にも苦手な先生がいました。生活態度に厳しく、辞書を愛する国語の先生、グレンジャー先生です。彼女はスペリングやボキャボラリーテストを何度も課す、厳格な先生でした。

ある日、先生が言葉は人々がそれを認めてできるのだと言います。犬が’犬’という意味になったのは、人々がそう認めたからであると。そしてそれが辞書に載るのだと。

これを聞いたニックは、あることを思いつき「Pen」の事を「Frindle」と呼びだします。面白がったクラスメイトもこれを真似し、そのうち学校中がペンの事を「Frindle」と呼びだします。これに激怒したのが、グレンジャー先生。正しい言葉を使いなさいと、罰を与えはじめます。さて、ここから先生と生徒の戦いが始まりますが、これが町や国、世界をも巻き込む大騒動に。

感想

著者は元学校教師で、子供目線だけでなく、大人側の優しさが見える作品です。生徒v.s.先生の図式はよくありますが、小さな子供が大人を負かす爽快感だけでなく、立派な大人がいることが、大人の読み手にも感動を与えます。

この本では、戦いの開始前にグレンジャー先生がニックに渡した手紙が鍵になります。戦いが終わるまでは開けてはいけないと言われますが、それを開封する時、思わず涙が出て来ます。英語だけでなく内容も素晴らしい、大人におすすめの1冊です。

英語のレベルは初中級

初めて洋書を読む初心者にオススメされている事がありますが、私は最初の1冊にはオススメしません。初めて生の洋書を読むには難しく、私も挫折したからです。ある程度初級の洋書を読んで慣れた、初中級者にオススメします。

YL 4.0 , 総語数 15,926語

評価 9.5/10

オススメ度

Audibleに音源もある

Frindleは、AmazonのAudiobook(Audible)にもあります。リスニングも合わせてやりたい方にオススメです。

Frindleが気に入ったら次はこれ

同作者で、レベルの同じくらいです。テーマは新聞でFrindleに負けず劣らず面白いです。

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